家路日誌 in 気仙沼・八日町（佐藤01）
2020/7/12
はじめて気仙沼市に行くことになった。アーティストインリサーチプログラムという企画で、佐藤原口が月一で足を運びながらリサーチと制作を行う。正直なところ、アーティストは軽々しく「リサーチ」と言ってやしないか、と常々思っている。きっちりリサーチャーを入れていたり、調べたことが全面化していない作品だったり、あるいは割り切った作品だったりすると、もやもやしないで鑑賞できる。
とか言いつつ、声をかけてもらって早速、YouTubeで「気仙沼」と検索してみた（ずいぶんだらしない「リサーチ」だけど）。ホンジャマカの石ちゃんによる食べ歩き、震災、移住者PRの映像が並ぶ。そんななか、「気仙沼の人ならみんな知っている日常風景 18:00のチャイム」と題した動画を見つけ、再生すると、聞き覚えのあるメロディが流れた。住んでいる墨田区でも聞いたことがある。夕方の音楽だ。このメロディはドヴォルザークの《家路》というらしい（YouTubeで検索して確かめた）。